■ “きもの”を着ることは、糸の織りなす造形美を身にまとうことかもしれません。日本には長い年月を経過して、大陸から様々な「織」の技法が伝わりました。それが各地に伝播して、多様な地場の特産素材と融合し、独自の発展を遂げました。
絹地に描かれた一幅の高雅な絵画の“友禅(ゆうぜん)”。南国のおおらかな色彩とデザインが心を弾ませる“紅型(びんがた)”。朴訥な深い思い入れが独自の風合いとなった“つむぎ”。誰にも気づかれない中に強い自己主張を染め込んだ"江戸小紋(えどこもん)”。などなど、着物には創り手の深い思い入れと温かい肌のぬくもりが生きています。
「きもの 松屋」は、越後(えちご)上布(じょうふ)、本場結城(ゆうき)紬(つむぎ)、本場大島(おおしま)紬(つむぎ)、久留米(くるめ)絣(がすり)、黄八丈(きはちじょう)など日本各地から重要無形文化財の数々をはじめ、たくさんの反物を取り寄せています。
ビルの8階の静かな店内は、喧噪の新宿の街とは思えない穏やかなくうかんです。そんな中で世界に誇る伝統織物に出会ってみませんか。